
『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンZA)』で注目されている「自動色違い厳選」。
Switchを放置するだけでベンチやファストトラベルで色違いを狙える、いわゆる“完全自動厳選”ですがーー
「ベンチで自動化できてるのに光らない」
「ポケモンが湧いているはずなのに、判定されていない気がする」
その原因として浮上したのが、“鳴き声”の存在。
今回の記事では、実際にフラダリラボで経験した事象から検証を行い、鳴き声が自動色違い厳選の成否に関係するかを整理したので紹介します。
ややマニアックなテーマですが、自動厳選の安定化を目指す人には価値のある発見になるはずです。
今回の検証にいたった背景
ZAではベンチで昼夜を変えたり空を飛ぶでファストトラベルで移動したりすると周囲のシンボルがリポップされます。
■シンボルをリポップさせる行動
・昼夜での時間経過
・物理的に遠くへ移動(シンボルから70~80くらい離れる)
・空を飛ぶでファストトラベル
・建物への出入りや階層間の移動
リポップの範囲としては「主人公を中心とした一定距離内でポケモン」が対象。
この距離内にいるポケモンは、ロードやベンチなどの行動をきっかけにリポップ(再抽選)されます。
ところが、一部のプレイヤー、そして筆者自身も
「同じ手順でやっているのに光らない」
「特定の個体だけ再生成されない」
といった現象を確認しました。
これらを「運が悪い」で片づけるのは簡単ですが、、、
それにしても毎回決まった範囲で厳選が失敗しているような…
何か法則性があるのではないかと感じました。
鳴き声の有無がリポップ可否に関与?
この不可解な挙動の原因を探る手掛かりはないかと思っていた矢先、
別件で「フラダリラボ内でダンバル色違い厳選を自動化」する記事を作成していたときに、今までの経験則とは異なる興味深い挙動を一つ確認しました。
それが、「ポケモンの鳴き声が聞こえるかどうか」が、リポップの可否に関係しているのではないかという点です。
フラダリラボで判明した鳴き声とリポップの関係
フラダリラボ内でダンバルの色違い厳選を自動化する方法を探していたときのことです。
当初は、ラボに入ってすぐ右手のヘルガー横のワープに乗り、
あとはA連打でダンバルの近くへワープを繰り返せばリポップできるだろう──
そう考えていました。

しかし、結果的にこの方法はうまくいきませんでした。
リポップしていると思い込んでいたダンバルが、そもそも湧いていなかったことが失敗の原因だったことが、後の検証で判明したのです。
これまでの経験から、リポップ範囲や距離の条件はすでに把握しているつもりでした。
そのため、最初は単なる運やタイミングの問題だろうと思っていましたが、試行を重ねるうちに、
「何かが根本的に違う」と感じ始めました。
とはいえ糸口がつかめず時間ばかり進むので、とりあえず厳選方法について情報がないか調べることに。すると以下を発見。
この先行研究では、
「ダンバルのシンボルを先に視認しておくこと」
「ダンバルの鳴き声を確認し、湧いていることを判断すること」
この2点が重要であると説明されていました。
視認に関してはこれまでも何となく意識していたものの、
鳴き声で湧きを判断するという発想はまったくありませんでした。
ZAでこれまで何度も厳選を成功させてきましたが、鳴き声の有無を意識したことは一度もなかったのです。
この「鳴き声で湧きを判定する」という仕組みは、
もしかすると他の自動化厳選にも共通する判断軸になるのではないか?
そう考えた私は、これまで行ってきたベンチ厳選やワープ厳選の挙動を改めて検証することにしました。
“鳴き声が聞こえる距離”がリポップ範囲の基準になっているのではないか?
この仮説を立て、次の実験へと進みました。
鳴き声と自動化厳選の関係を検証
ベンチ厳選が成功した場所での再検証
まずは、これまでに実際に色違いが出現したベンチを使って、鳴き声との関係を再確認してみました。
1つ目はミニリュウを厳選したローズ9番地のベンチ。
ここではすでに複数回、ミニリュウの色違いを確認しています。
記事でも自動化放置が成功していることを記録しています。

■結果
ベンチの場所からミニリュウ(隣にいるマダツボミも)の声を聴きとれました。
2つ目はローズ7番地のイーブイとラルトスを同時に厳選できるベンチです。
ここも以前個別記事にした場所です。

■結果
ベンチから屋上のイーブイと地上にいるラルトスの両方の声を聴きとれました。
(ただし、イーブイは昼の晴れの日のみ出現する仕様)
イーブイとラルトスを同時に光らせたことがありますが、上から下にいるシンボルを厳選することは基本的に可能なようです。
ベンチ厳選が失敗した場所での再検証
次に、まったく光らなかった場所──
17番ワイルドゾーン「オヤブンクチート」でも検証を行いました。
ひかるおまもりを持った状態でも1週間全くでず、何かがおかしいと思っていた場所です。

■結果
ベンチで昼夜を切り替えた直後は鳴き声が一切聞こえない。
まるで屋上に何もいないかのような静寂です。
ところが、梯子を半分ほど登った位置で突然、
これまで聞こえなかったオヤブンクチートの鳴き声が聞こえ始めました。

その状態で梯子をすぐ降り、ベンチの前まで戻ると聴こえる状態が維持されるようになりました。
しかし、その状況で再度ベンチでリポップをすると、また聴こえなくなってしまいました。
このことから、
「リポップ操作によって一度アクティブ化された個体が再び非アクティブに戻る」
そんな内部的な切り替えが起きていると考えられます。
ここまでの考察
以上の結果から、
鳴き声の有無は自動化厳選の成功・失敗を分ける重要な要素のひとつである可能性が高いといえます。
実際、鳴き声が聞こえる状態ではリポップが安定しており、
聞こえない状態では個体がそもそも現れないという事象が確認できました。
ただし、「鳴き声が聞こえなければ必ず失敗するのか?」という点については、
まだ断定できるか微妙なことろ。
そこで次のステップとして、
意図的に鳴き声が聞こえない状況を作り出し、色違いが出現しないかを再度検証することにしました。
鳴き声と自動化厳選可否(追加検証)
追加検証の結果、鳴き声はシンボルが正常に湧いているかを判断するうえで“目印”である一方で、
あくまで「信号」であり、それだけで厳選の可否を断定することはできないことが分かりました。
追加検証として、13番ワイルドゾーンそばにある建物のベンチを用いました。
この場所のベンチからは13番ワイルドゾーンにいるポケモン(ヘラクロス、カイロス、ストライク、ウツドン)がリポップ可能範囲に入っていますが、ベンチからはオヤブンウツドン以外の鳴き声を聴きとれません。
ベンチでリポップをしても、相変わらず聴こえるのはオヤブンウツドンの鳴き声だけです。


このベンチでオヤブンウツドンのシンボルを「視認した場合」「視認しなかった場合」でそれぞれベンチ厳選をして色違いが厳選できるか試してみました。
■結果
事前にシンボルを視認している/いないに関わらず色違いのヘラクロス、カイロス、ストライク、ウツドンの出現を確認
(ビビヨンやオーロットは出なかった。恐らくベンチ位置からギリリポップ可能範囲を外れている可能性)
さらに、20番ワイルドゾーンメディオプラザのファストトラベルでも検証。
ここにファストトラベルをすると、たまにゲート付近にヒトカゲ、ポカブ、ルカリオ、カバルドンのいずれかが出現します。しかし、ファストトラベル厳選中にシンボルが見えるとき、見えないときがあります。
■結果
ファストトラベルをすると、ポケモンが見えないときは鳴き声も聞き取れない。
また、繰り返していると色違いカバルドンがでたが、色違いが出た後はリポップすると毎回姿も視認でき鳴き声も聞き取れた。
追加検証結果の考察
追加検証により鳴き声と自動化厳選可否の関係がより詳細になりました。
- 鳴き声は厳選時に聴こえなくても問題なく色違い厳選できる。
※13番のオヤブンウツドンのケースでは、ベンチからオヤブンウツドンの声が聴こえていればその周囲のポケモンも聴こえる範囲内であるという可能性が大。
よって実際に対象の鳴き声を拾えなくても今回のケースでは色違いになったと考えられる。 - 通常マップでは対象のシンボルを事前に視認していることは必須ではない。
※視認が必要だったのはフラダリラボ内のような限定マップ内のみ - ただし、リポップ可能範囲でシンボルが視認できないとそもそも抽選の対象にならない
※20番ワイルドゾーンでメディオプラザにファストトラベルしたときにシンボルが湧かなかったり、
屋上のポケモンが地上のベンチから気配を感じられないケースはこれに該当
この結果をもとに、現状推察される「自動化厳選成功における要素」を最後にまとめます。
自動色違い厳選を安定して成功させるための3つのチェックポイント(暫定版)
当ブログでは以下の3点がZAの自動色違い厳選に必要なポイントであると考えています。
①狙いのポケモンがリポップ可能範囲にいること
これはほぼ必須要件でしょう。
自分を中心に、ピン距離最大50~60までに、狙いたいシンボルを収めてください。
この範囲を超えてしまうと、リポップの対象外になってしまいます。
※壁越しでも、地形越しでも距離が上記範囲までならOK
②狙いのポケモンを厳選前に一度視認しておくこと
自動化厳選を開始する前に一度でもシンボルの姿を見て、リポップ対象にします。
ただし、追加検証の通り視認していなくても成功例があるため、
あくまでも「視認することで成功率が上がる」くらいのものと考えておく。
なおフラダリラボ内は稀有なケースで、このエリアだけは、事前にシンボルを視認して
「湧く権利」を与えておかないとリポップ自体が始まらない。
ラボ内のように視認が絶対条件の場所も存在するため注意。
③狙いのポケモンの鳴き声が聴こえること
鳴き声が聴こえることで、「今リポップ可能範囲内にいる」証拠となります。
つまり、鳴き声はポケモンが湧いている(アクティブ状態にある)ことを示す信号です。
※ただし、これはあくまで目安であり、聴こえないからといって必ず失敗するわけではありません。
追加検証では、鳴き声が聴こえない場合でも色違いの出現を複数確認しています。
※特に地上から屋上のポケモンを厳選する場合は要注意。
リポップ後に鳴き声が消えた場合は、範囲外に外れたか非アクティブ化した可能性が高いです。
今回の検証を通じて、鳴き声はシンボルが正常に湧いているかを判断するうえで、極めて有効な“目印”であることがわかりました。
ただし鳴き声はあくまで「信号」であり、それだけでリポップの可否を断定することはできません。
これまでの経験則どおり、シンボルがリポップ可能範囲内(遠くてもピン距離50〜60以内)にいることが最重要である点は変わりません。
リポップ後に鳴き声が途絶えた場合は、シンボルが対象外に外れた可能性が高いと考えられます。
距離・視認・鳴き声の三つを意識しながら、状況を見極めて厳選に臨むことが大切です。

今後もZAの色違い仕様や新要素が判明し次第更新を行います。
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